携帯電話番号さえ分かればメッセージが送れる、便利なコミュニケーションツールであるSMS。
今では 個人・企業を問わず幅広く利用されているSMSには、メールと違って一度に送信できる文字数に制限があるのをご存じでしょうか?
この記事では、SMS送信に関する文字数制限の上限や注意点、あわせてSMS送信サービスの特徴について紹介していきます。
SMS(ショートメッセージ)とは
SMSは送付先の携帯電話番号さえあれば利用ができる、世界共通のテキストメッセ―ジを送れるサービスです。ショートメッセージサービス(Short Message Service)のアルファベットの頭文字を取ったものです。SMSの規格は世界共通のものであり、同じ仕様のテキストメッセ―ジが利用されています。
しかしメールやLINEなどのアプリケーションとは違って、SMSには一度に送信できる文字数に制限があります。
かつて、SMSの送信可能な文字数は、異なるキャリア宛に送信する場合、全角70文字まででした。
しかし2019年に携帯大手各社で最大文字数の拡張が行われ、現在は異なるキャリア宛であっても最大全角670文字が送信できるようになり、文字数制限の課題が解決されつつあります。
SMSで入力できる上限は何文字?
SMSは使用する機種によって送信できる文字数が異なります。そのため、一度に送れる文字数は、必ずしも670文字ではありません。
機種OSごとの文字数制限は以下の通りです。(※2021年11月30日時点調べ)
iPhone(iOS5.0以降)の文字数制限
文字数:604~670文字(半角文字のみの場合は1,378~1,530文字)まで送信可能
Android搭載アプリケーションver.での文字数制限
文字数:604~670文字(半角文字のみの場合は1,378~1,530文字)まで送信可能
※2017年5月以降発売の4G LTEスマートフォン/4G LTEケータイが対象
ガラケーの文字数制限
文字数:1~70文字(半角文字のみの場合は1~160文字)まで送信可能
※上記よりも多い文字数でSMSを送る場合、分割して送信することが必要
670文字以上でも送れるメッセージアプリ
個人でSMSを利用する場合、原則として670文字以上の送信ができません。
しかし、例外としてアプリケーションをインストールすることでそれ以上の文字数のメッセージを送信することができます。
プラスメッセージ(+メッセージ)
Androidに標準で搭載されているプラスメッセージ(+メッセージ)というメッセージ送信アプリケーションをご存じでしょうか。プラスメッセージとは、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社が共有規格で提供しているRCS(Rich Communication Service)で、最大2,730文字の送信が可能となっています。
プラスメッセージは文字の送信だけでなく、画像や動画などを送信することもできます。
最近のAndroid端末では標準で同アプリケーションが搭載されていますが、機種によっては搭載されていないことがあるので注意が必要です。
しかし、利用する場合はあらかじめ受信者側がアプリケーションをインストールしている必要があります。
※プラスメッセージはiPhoneでもアプリケーションをインストールすれば利用できます。
プラスメッセージの料金について
プラスメッセージのメッセージ送信は携帯電話番号の情報を利用しますが、通信はメールと同様にパケット通信を行うため、送信に料金は発生しません。
しかし、相手がプラスメッセージを利用していない場合は自動的にSMSへ切り替わります。
SMSの文字数と料金
個人でSMS送信を行う場合、1度に送信する文字数によって料金が変わります。文字数ごとの国内・国外料金の目安は以下のとおりです。(※2022年11月10日時点調べ)
契約したキャリアやプラン等によって違いますが、メッセージの文字分割や詳細料金によって料金が変わりますので、契約会社のホームページなどで事前に詳細を確認しておきましょう。
国内にある端末への送信料金
文字数:1~70文字(半角文字のみの場合は1~160文字)…3~3.3円
文字数:71~134文字(半角文字のみの場合は161~306文字)…6~6.6円
文字数:135~201文字(半角文字のみの場合は307~459文字)…9~9.9円
文字数:202~268文字(半角文字のみの場合は460~612文字)…12~13.2円
文字数:269~335文字(半角文字のみの場合は613~765文字)…15~16.5円
文字数:336~402文字(半角文字のみの場合は766~918文字)…18~19.8円
文字数:403~469文字(半角文字のみの場合は919~1,071文字)…21~23.1円
文字数:470~536文字(半角文字のみの場合は1,072~1,224文字)…24~26.4円
文字数:537~603文字(半角文字のみの場合は1,225~1,377文字)…27~29.7円
文字数:604~670文字(半角文字のみの場合は1,378~1,530文字)…30~33円
海外にある端末への送信料金
文字数:1~70文字(半角文字のみの場合は1~160文字)…50~100円
文字数:71~134文字(半角文字のみの場合は161~306文字)…100~200円
文字数:135~201文字(半角文字のみの場合は307~459文字)…150~300円
文字数:202~268文字(半角文字のみの場合は460~612文字)…200~400円
文字数:269~335文字(半角文字のみの場合は613~765文字)…250~500円
文字数:336~402文字(半角文字のみの場合は766~918文字)…300~600円
文字数:403~469文字(半角文字のみの場合は919~1,071文字)…350~700円
文字数:470~536文字(半角文字のみの場合は1,072~1,224文字)…400~800円
文字数:537~603文字(半角文字のみの場合は1,225~1,377文字)…450~900円
文字数:604~670文字(半角文字のみの場合は1,378~1,530文字)…500~1,000円
※SMSを受信する場合、国内・国外を問わず、受信料金は発生しません。
文字数制限があっても利用されるSMSのメリット
このようにメールやアプリケーションと違い、文字数制限があったり、料金がかかったりするSMSですが、ここ数年の間で企業でのコミュニケーションツールとして注目されています。注目されている理由は、以下のようなメリットがあるからです。
専用アプリケーションのインストールが不要
先程紹介したプラスメッセージのように、メッセージ送付アプリケーションは画像や動画などにも対応しているものが多く、非常に便利なものですが、利用にはアプリケーションのインストールと初期登録を受信者が行わなくてはなりません。一方SMSは携帯電話やスマートフォンに最初から搭載されている「機能」ですので、携帯電話番号さえ分かっていれば送信先の環境を心配せずにメッセージを送れるというメリットがあります。
メールに比べ到達率が高い
SMSは、メールと比べて到達率が非常に高いと言われています。
電話番号はそのままで変更先の携帯電話会社のサービスを利用できるMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の普及により、契約するキャリアが別会社になったとしても、以前の携帯電話番号がそのまま利用されることが多くなっています。そのため、携帯電話番号へ直接メッセージを送るSMSは、キャリアが変わるとアドレスまで変わってしまうメールに比べて、本人へメッセージが届く確率が高いと言われています。
※メールアドレスの継続利用ができるオプションサービスを提供しているキャリアもあります(2022年11月時点)
本人に届きやすい
誰でもすぐに無料で作れるメールアドレスやアプリケーションと違い、端末1台につき携帯電話番号は1つしかありません。そしてその番号の利用者は、当然ですがキャリアの審査を受けた契約者本人が使う可能性が高く、なりすましもされにくいといわれています。
以上が、SMS送信に関する文字数制限や特徴についてです。いかがだったでしょうか。
送付できる文字数に上限がありながらも企業のコミュニケーションツールとして注目されているSMS送信サービス。この機会に当社「SMS HaNa」の導入を検討してみて下さい。