販売促進のために展開するキャンペーンは、きちんと告知することが大切です。特に、狙ったターゲットのニーズを確実にとらえるための告知は、キャンペーン成功への第一歩です。
狙っていたターゲットを引き込むことができれば、その後の施策にもはずみがつきます。ここでは、キャンペーンのスタイルや、告知の種類についてご紹介します。
目的に合ったキャンペーンのスタイルを押さえておく
キャンペーンには、さまざまな方法やスタイルがあります。「キャンペーンの目的」という面で分類すると、商品やサービスの認知度を高めるための「PR型」、売上に直接結び付けるための「販促型」に分かれます。
キャンペーンを行う場合、まずは「今回の目的はPRなのか、販促なのか」をきちんと決めておき、それに合ったスタイルの告知を行うことが大事です。PR型と販促型は、どのように違うのでしょうか。
新商品を世の中に認知させる「PR型」キャンペーン
まだ世間に知られていない新たな商品やサービスを積極的に広めていくためには、PR型キャンペーンを行います。また、告知と同時に商品のイメージを投下して、ブランディングのために行うこともあります。
このような目的から、より多くの人の目にふれ、商品を印象付けることがキャンペーンの優先課題となります。
売上に結び付ける「販促型」キャンペーン
すでに一定の認知を得ている商品に用いられることが多いのが販促型キャンペーンです。その商品を知ってはいるが買ったことがない、または使ったことがない層に訴えることを目的とします。
パッケージに印刷された応募マークを郵送する、あるいは二次元コードで応募するなど、「マスト・バイ」な形式にしたキャンペーンが多く用いられます。
誰をターゲットとし、何を告知すべきかを明確に
キャンペーンに限らず、広告では「誰に伝えるのか」という点が常に重要です。前項でお話しした「認知か、販促か」といったキャンペーンの目的によっても変わってきますが、どのようなターゲットにアプローチするのかを明確にしておくことで、より確実な効果が期待できます。
また、ターゲット層を絞り込むことで、キャンペーンの手法や使用すべき媒体のチョイスも変わってきます。年配の方が対象ならテレビや新聞などが効果的でしょうし、若い世代が対象ならウェブ広告やSNSの活用が有効でしょう。
誰に伝えるのかを明確にし、ターゲットに合わせてキャンペーンの内容や伝える媒体を変えていくことが大切です。
キャンペーン告知の種類は何がある?
アプローチする層によって、紙のメディアがいいのか、ウェブメディアがいいのかなどを含め、どのような広告が最適なのかは変わってきます。仮に、複数の広告を使う場合でも、常に「誰に向けたキャンペーンなのか」を念頭に置いて展開することが重要です。
ここでは、広告の種類別に、どのような特徴があるかについてご紹介しましょう。
ウェブ広告
ウェブ媒体の広告としては、検索エンジンのリスティング広告、バナー広告などがあります。日本国内ではテレビに次ぐ規模があり、出稿先として人気があります。スマートフォンの普及によって、そのポジションを盤石にしました。
また、ウェブ媒体はその性質上、ターゲットを絞り込むことができる上、広告効果を数値で表すことができます。さらに、ユーザーの反応を見ながら広告を差し替えることも容易にできるため、使い勝手が良いこともメリットです。予算の範囲で告知内容を調整することもできますから、コントロール性に優れ、コストパフォーマンスも高い媒体といえるでしょう。
マス広告
マスメディアへの広告出稿には、テレビ、新聞、雑誌等が挙げられます。マスメディアはリーチできる層が幅広く、数も多いというのが最大のメリット。出稿先の選択によって、特定の趣味・嗜好を持つ層にアプローチすることもできますので、ブランディングや認知度の向上には、うってつけの媒体といえます。
ただし、コストが高いことや、反応を正確なデータとして得にくいことなど、デメリットもあります。
セールスプロモーション広告
セールスプロモーション(SP)広告とは、購買を促す広告手法を指します。一般的にはウェブ広告とマス広告以外に属する広告手法とされており、交通広告や屋外広告、ダイレクトメール、FAXDMなどが含まれています。
中でも、ダイレクトメールやFAXDMは、マス広告と比較してターゲットのセグメント化ができるので、レスポンスを計測することで効果検証がしやすいというメリットがあります。
SNS広告
BtoC、特に若い世代へ向けた広告を打つ場合はTwitter、InstagramなどのSNSを活用した広告が効果的です。特にファンの目に留まって拡散されると、非常に大きな宣伝効力になります。
SNSはリアルタイムで投稿が流れていくため、恒常的な内容の広告よりも期間限定のキャンペーンの告知などを行うのが効果的です。
ただしSNS広告の運用には高いネットリテラシーが必要になるので、継続的な運用はかなり難しい部類に入ります。
特に何らかの投稿で炎上した場合は、宣伝どころか企業イメージが悪化しかねません。
動画広告
動画広告を作成し、動画投稿サイトやアプリに広告を載せる方法もあります。
内容にもよりますが、動画であればサービスや商品をより直観的にターゲットへ訴求することができます。
静止画よりも目に入る、長い時間見てもらえる可能性があるためコンバージョンが高い傾向にあります。
ただし動画を外注する場合は、高い初期費用がかかります。また内製であっても、動画作成には長い時間が必要になります。
良質な広告動画を一度作成できればあとは動画が営業の代わりをしてくれるため、長期的な運用を考えている場合はおすすめです。
キャンペーン告知はターゲットに合った媒体選びを
キャンペーンを成功させるには、ターゲットを明確にすることや、「誰に向けてアピールするのか」をきちんと決めることが大切です。 そこから対象となるターゲット層の年齢、趣味・嗜好、生活スタイルなどに合わせて最適な広告手段を選び、キャンペーンの効果をいっそう高めていきましょう。