2006年に誕生し、2008年に日本語にも対応。2021年末にはアクティブユーザーが約2億1100万人と発表され、情報ツールとしての地位を確立しているTwitter(2023年7月24日「X」に名称変更されました)。Twitterにログインする際、認証コードを要求されたことはございませんか? Twitterの認証コードは通常、登録した携帯電話番号宛に送られますが、様々な理由で届かないことがあります。この記事ではTwitterの認証コードが届かない理由とその対処方法についてご紹介いたします。
※本記事の情報は2023年2月21日時点のものです。ツイッター社は2月15日、2要素認証(2FA)で使用する3つの方法のうち、SMSを利用した認証方法を「Twitter Blue」の登録者に限定すると発表しています。
Twitterの認証コードとは
Twitterの認証コードとは、Twitterのログイン時、セキュリティを強化するため、二段階認証を使う際に要求される6ケタもしくは8ケタの英数字のことです。この認証コードは標準機能としてアカウントに登録している携帯電話番号宛にSMSで送信されます。SMSは携帯電話番号に送信されるものですので、SMSを使った二段階認証を設定しておけば、第三者にIDやパスワードを知られてしまっても、勝手にログインされることはありません。
Twitterの二段階認証を設定する方法
Twitterでは二段階認証によるログインの設定はユーザーの任意となります。しかし、前述のように高いセキュリティを保つ重要な方法としてTwitter社より推奨されています。情報漏洩から生じる悪用を防ぐためにも多少設定が面倒に感じられるかもしれませんが、安全のために二段階認証を導入しておくことをおすすめします。
iPhoneの場合
① Twitterのアプリを起動してメニューを開く
② 「設定とプライバシー」の画面を開く
③ 「セキュリティとアカウントアクセス」から「セキュリティ」を選ぶ
④ 「2要素認証」を押し「ショートメール」のタブをONにする
⑤ 認証コードを送る携帯電話番号を入力する
※ 既にアカウント連携で番号を登録している場合は不要
⑥ Twitterのパスワードが要求されるので入力し確認ボタンをタップ
⑦ 携帯電話番号に送られてきた数字6桁・または英数字8桁の認証コードを入力し完了
Androidの場合
① Twitterのアプリを起動してメニューを開く
②「設定とプライバシー」の画面を開く
③「セキュリティとアカウントアクセス」から「セキュリティ」を選ぶ
④「2要素認証」を押し「テキストメッセージ」のタブをONにする
⑤ 認証コードを送る携帯電話番号を入力する
※ 既にアカウント連携で番号を登録している場合は不要
⑥ Twitterのパスワードが要求されるので入力し確認ボタンをタップ
⑦ 携帯電話番号に送られてきた数字6桁・または英数字8桁の認証コードを入力し完了
Twitterの認証コードがSMSで届かない原因
二段階認証を設定したにもかかわらず肝心の認証コードがSMSで届かない場合、さまざまな原因が考えられます。ここでは、想定されるTwitterの認証コードがSMSで届かない原因についてそれぞれ解説していきます。
携帯電話番号の誤入力
Twitterで二段階認証を設定する上で、認証コードを送る携帯電話番号が間違っていると、当然ながらSMSは届きません。日本の国番号が「+81」であることから、最初の「0」を省略した「80」「90」「70」などを入力する必要があると考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には「0」を含む「080」「090」「070」で問題ありません。携帯電話番号の頭3桁も含め、入力した他の部分が間違っていないかしっかりと確認してから再入力してみましょう。
キャリア側でのエラー発生
ユーザーが所持している端末のキャリア側で何らかの問題が起こっているかもしれません。SMSはデータ通信回線やWi-Fi回線を経由せず、キャリアの電話回線を通じて送受信する仕組みになっています。契約しているキャリア側で通信障害が発生していると、SMSの送受信に関してエラーが発生し、Twitterからの認証コードが受け取れなくなります。回線や基地局の増設により安定した通信環境が整えられてきているとはいえ、大雨や災害などによるキャリア側での通信障害は100%起きないとは断言できない、いつ起こるか分からないトラブルだといえます。認証コードが届かない時には、キャリア側でのエラーも想定しておきましょう。
SMSの受信が拒否設定になっている
そもそも普段SMSをあまり使わない方にありがちなトラブルとしては、所持している端末にSMSの受信拒否設定がされているケースがあります。指定した差出人からのSMSしか受け取らない・全てのSMSが受信拒否に設定されていると、Twitterからの認証コードを受け取ることができません。自らがSMSの受信拒否設定をしていなくても、端末購入時にデフォルトで設定されている場合があります。
国際SMSとナンバーポータビリティーの相性問題が起きている
Twitterは国際回線を通してSMSを送信してくることがあります。MNP(ナンバーポータビリティー)を利用してキャリアを変更した際には、国内キャリアからのみのSMSを受信するため、海外からのSMSは受信できないトラブルが起こり得ます。これは相性問題とも言われており、特定のキャリアで起きるわけではありません。詳細な原因は不明ですが、キャリアを乗り換えた直後からこのようなトラブルが起こった場合、Twitterからの認証コードだけではなく、他のサービスから送られてくる国際SMSの送受信ができなくなるリスクが出てくるので、気を付けましょう。
Twitter側で問題が発生している
障害の発生や緊急メンテナンスなどで、Twitter側で問題が発生している為に認証コードが受け取れないこともあります。Twitter自体は稼働していてもログインし辛い場合はユーザーからの口コミが流れやすくなるので、Googleなどで検索し、状況を把握するも良いかもしれません。
電波状況が悪い
SMSは電波状況が悪いと送受信ができない場合があります。キャリアの電話回線を通じて送受信する仕組みになっているSMSは、Wi-Fiやモバイルネットワークの電波が充分だとしても関係ありません。地下や山頂など、完全に圏外になる場所ではTwitterからの認証コードはSMSで届かないので注意しましょう。
Twitterの認証コードがSMSで届かない場合の対処法
Twitterの認証コードが届かない原因はさまざまありますが、以下のような方法で解決することがあります。
端末の再起動
ユーザーが所持している端末に不具合が発生している可能性がある際には、一度再起動を行ってみてください。端末の再起動だけで改善されない場合、SIMカードの接触不良によりSMSを受信できなくなっている可能性もあります。物理SIMカードを利用している場合、抜き差しやカード挿入部分の掃除を行いましょう。
しばらく待つ
Twitterの認証コードがSMSで届かないときには、一旦待ってみるのも良い方法です。Twitterのシステムトラブルやキャリアの通信障害などが発生しているときには、それぞれ対応が完了すれば認証コードがSMSで届きます。あるいは通信が混み合っていて送受信に時間がかかっているケースもあるので、1~2分程待つことで改善されることもあります。
SMSの受信拒否設定を解除する
ユーザーの端末でSMSを受信しない設定になっている場合、当然Twitterからの認証コードはSMSで届きません。SMS受信拒否設定を変更する際に「一時的にSMSを全て受信する」か「Twitterからの連絡先をSMS受信許可リストに入れる」に設定し直しましょう。
またセキュリティアプリを使用している場合にはセーフリストにTwitterを登録すれば解決します。
キャリアやTwitterのヘルプセンターに問い合わせる
自分のスマートフォンにも受信拒否設定にも問題はなく、少し待ってみてもTwitterからSMSで認証コードが届かないということもありえます。このような際にはTwitterのヘルプセンターに相談してみるのもおすすめです。Twitter側での問題が発生していない場合は、所有している端末のキャリアのサポートセンターへ問い合わせを行いましょう。
Twitterを最新バージョンにアップデートする
Twitterアプリのバージョンが古いままだと認証コードが送られてこないことがあります。端末にインストールされているTwitterのバージョンを確認し、最新のものにアップデートしましょう。
SMSを使わずにTwitterの認証コードを受け取る方法もある
SMSを経由せずにTwitterからの認証コードを受け取りたい・より確実に二段階認証を使いたい方には認証アプリやLINEなどを用いて表示するバックアップコードがおすすめです。Twitterの認証コードを入力する画面の下にある「コードが届きません」をタップし「自動音声通話で受け取る」を選択すれば、ユーザーが登録している携帯電話番号に電話がかかり、自動音声で認証コードを教えてくれます。これらを用いればSMSと同様、第三者が認証コードを盗み取ることは困難です。
まとめ
企業や組織のみならず、個人においても情報セキュリティに対するリスクヘッジが求められています。悪意ある第三者への情報漏洩を防ぐためにも、2段階認証は有効な手段の一つ。Twitterに限らず、使っているウェブサービスの管理はできる限り高い次元の対策をとっていきましょう。