携帯電話番号さえ分かればメッセージが送れる、便利なコミュニケーションツールであるSMS。企業でも幅広くシーンで使われているSMSですが、APIと連携をすることで更に効率的になることをご存じでしょうか?この記事では、SMS送信サービスをAPI連携するメリットや押さえておきたい注意点について紹介していきます。
APIとは
API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアとアプリケーションをつなげるための仕組みです。第三者が開発したソフトウェアやアプリケーションの公開されている一部とAPIを連携することによって機能を共有できるようになります。具体的には異なるソフトウェアやサービス間で認証機能やチャット機能の共有、片方から数値データを取り込み別のプログラムでそのデータを解析するなどがあります。
API連携でSMSを使用するメリット
SMS送信サービスとAPIとを連携することでどんなメリットが生まれるのでしょうか? 3つのポイントについて説明していきます。
自社システムから直接SMSを送れるようになる
多くのSMS送信サービスはWebブラウザ上の管理画面から操作を行う必要があります。しかしAPI連携をおこなうことで自社システムから直接SMSを送れるようになります。送信のたびにログインする必要がなくなるので、作業時間が削減できます。
SMSの送信作業が自動化できる
API連携を行うと、SMSの自動送信が可能になります。例えばワンタイムパスワードの発行や予約確認、リマインダーなど、確実に届けなければならない情報もシステムをから送れるようになるのは大きなメリットです。
誤送信防止につながる
API連携によるSMSを自動送信は、誤送信の防止にもつながります。普段使っているシステムではなく、Webブラウザから送信する場合メッセージの内容や送り先の設定を別に行う必要があるため、ヒューマンエラーのリスクがありますが、自動配信化により解消できます。
API連携をする際に注意しておきたいポイント
さまざまなメリットがあるAPI連携ですが、運用を開始する前に注意しておきたいポイントもあります。
そもそもAPIが使用できるか
多くのSMS送信サービスはAPI連携に対応していますが、一部のサービスではWebブラウザからの送信のみ、メールからの送信にのみ対応しているものもあります。サービスを契約する前に提供会社にAPI連携が可能か必ず確認しておきましょう。
自社サービス側での開発や調整が必要
SMS送信サービスとAPI連携を行う上で、自社サービス側での開発や調整が必要です。サービス提供会社が提供しているAPIの仕様が自社システムで対応できるか事前に資料を取り寄せるなどして確認しておきましょう。
SMSの利用目的が合っているか
利用目的に合っていないのであれば無理に行う必要はないかもしれません。SMS送信サービスで送る内容を精査し、目的を踏まえた上で必要かどうか判断しましょう。
メッセージ到達率の高い国内直収網であるか
SMS送信サービスの送信経路は「国内直収接続」と「国際網接続」の2種類に分けられます。NTTドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルの国内携帯キャリアとサービスを直接接続し、送信する「国内直収接続」に対し、海外の通信回線網を利用する「国際網接続」はSMSが届きづらいと言われています。その理由としては、メッセージを国内へ送信する際にキャリア独自のフィルタリングがかかることや、国際SMSの受信拒否設定をしている時にはメッセージが遮断されてしまうことがあるからです。国際網接続は比較的安価ですが、重要なメッセージを送る業務で利用する場合は到達率の高い国内直収接続を選ぶことをおすすめします。
API連携を活用した活用事例
SMS送信サービスとAPI連携を活用した事例について紹介していきます。
本人認証
会員登録やログイン時に行う本人認証。ワンタイムパスワードや認証コードを発行する場面において、API連携によるSMSの自動送信は非常に相性が良く効率的です。
リマインダー
予約システムなどとの連携は、予約日の確認や来店案内を自動化できます。いままで手作業で行っていたお客様への通知業務がなくなります
IVR活用
IVR(自動音声応答システム)とSMSを組み合わせた活用事例です。自動音声で回答内容に応じたSMSへの案内を行うことで、コールセンターやサポートデスクなどの負担を軽減できます。
まとめ
SMS送信サービスをAPI連携するメリットや注意点について紹介していきました。当社が提供しているSMS送信サービス「SMS HaNa」もAPIを提供しています。自社システムとの連携が必要な場合や運用の見直しを検討されている際にはぜひお問い合わせください。