スマートフォンやタブレットなど外出先にも携帯することが多い端末にメッセージを送れるSMSは、リアルタイムで見られる確率が高いです。ビジネスでSMS一括送信サービスを利用すれば膨大な数の顧客に情報を届けられるため、ビジネスチャンスと作業効率を大きく向上させることが可能なのです。この記事ではSMS一括送信サービスで利用できる機能やサービス提供会社を選ぶときのチェックポイントについてみていきましょう。
SMS配信サービスの基本機能について
SMS配信サービスを利用すれば、複数の受信者が所有するスマートフォンやタブレット宛にショートメッセージを送信することが可能です。SMS配信方法には2通りあります。1つはウェブ上の管理画面から行うツールを利用する方法です。もう1つは、自社の基幹システムとSMS配信サービス会社のAPI接続を連携してSMSを配信します。
SMS配信サービスでできること
SMS配信サービスでは「SMS個別配信」「SMS一斉配信」「SMS認証」「API連携送信機能」「IVR連携送信」の5つが基本的な機能となります。
SMS個別配信
選別した顧客に対して個別のメッセージを送信することが可能です。たとえば、その月に誕生日を迎える顧客に特典クーポンを送信したり、一時面接に合格した求人応募者に二次面接日程を送信したりといった使い方ができます。
SMS一斉配信
顧客全体に向けて伝えたい広告やメッセージを一斉に配信できます。
SMS認証
ウェブサービスやアプリのインストールやログイン、購入などに際して、利用者の本人確認手続きに必要な一時パスワードをSMSで送信できます。金融機関やポイントサイトなどで利用されることが多いサービスです。
API連携送信機能
API連携送信機能とは、企業が既に利用しているシステムやアプリケーションとSMS送信サービスで提供されるAPIを連携させて、既存サービス利用の促進を図るものです。たとえば、出荷状況の連絡や予約受付時の受付完了連絡、予約前日のリマインドメッセージなどに利用できます。
IVR連携送信
SMS配信サービスと音声ガイダンスを連携させる機能です。たとえば、混雑時のコールセンターで着信に対応できるオペレーターが足りなくなったタイミングなどに音声ガイダンスに切り替わり、顧客が求める情報が掲載されたウェブサイトに誘導することができます。SMSでFAQのURL情報を伝えることも可能です。
SMS配信サービスをビジネスに活用する際のポイント
この段落ではSMS配信サービスをビジネスで活用するために、どのような点をチェックしてサービス提供業者を選ぶのが良いかを紹介します。
送信元表示名は自社専用か
受信者が電話帳に登録していない電話番号からのSMSを受信した場合、送信者の電話番号が表示されます。すると、送信元の携帯電話キャリアによっては、同じ送信元を利用している他社からのSMSが同じ送信元からのSMSとして、受信者の端末に並んで表示されることがあるのです。最悪の場合はライバル会社のSMSと並んで表示されるケースもあります。そういった事態を避けるために、自社専用の送信元表示を設定できることが重要です。
送信可能キャリアは多いか
SMS送信サービスにはNTTドコモ・au・ソフトバンクモバイル・楽天モバイルといったキャリアに安定した送信ができることをアピールしているところが多くあります。その場合、ワイモバイルなど格安SIMのキャリア端末宛にSMSを送信した場合、正確な送受信ができたかの確認が難しい場合があるのです。そういった弱点について、あえて説明しないまま広告を出しているケースもあります。しかし、格安SIMキャリアのシェアも増えてきているため、4大キャリアを利用している顧客だけを相手にしていては、重大なビジネスチャンスを逃しかねません。4大キャリア以外の端末に対しても確実にSMSを届けられるかどうかは、今後さらに重要となるポイントです。ワイモバイルなど、シェアを拡大しているキャリアにも対応しているかどうかをチェックしましょう。
長文送信は本当にお得か
スマートフォンからSMSを送信する場合、送信可能な文字数はモバイル通信キャリアや端末によって違います。別々のモバイルキャリア同士でSMS送受信をする場合、1通につき全角70(半角160)文字までという制限があることに注意しましょう。SMS送信サービス会社の中には「ドコモは660文字まで、ソフトバンクは333文字まで送信可能」など、長文送信ができることをアピールしているところもあります。しかし、長文のSMS送信機能をメリットとしてアピールしている場合、気を付けたほうが良いかもしれません。
というのも、71文字以上のSMSを送信すれば超過した文字数によって2通目、3通目といった別のメッセージが送信されることになり、その分も課金されるためです。さらに、超過分は63~66文字を1通として計算されます。 たとえば、ドコモの端末に660文字を送った場合、70文字×1通+63~66文字×8通(あるいは9通)=9~10通分が課金されるのです。1通15円として計算すれば、1回のSMS送信だけで宛先1件につき135~150円もかかってしまいます。送信頻度や宛先数を考えると、長文を数回に分けてSMSで送信することには大きなコストがかかり、リーズナブルとはいえません。
ですから、70文字以内に収まらない内容を伝えたいケースでは、すべての内容をSMSに記載するべきではないのです。その代わり、SMSのメッセージ内にウェブサイトのURLを記載して、そちらに誘導するほうがコストを抑えることができます。
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SMS一斉送信サービスの便利な機能
SMS一斉送信サービスは、どの企業や団体でも導入しやすいサービスだといえます。導入することで、顧客へスムーズに連絡できたり、損失を防いだりできるので、顧客が多い場合は検討してみてはいかがでしょうか。
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