
FAXによるアプローチは、今もなおBtoBの情報伝達手段として根強い効果を発揮しています。
とくに比較的高い年齢層が活躍している業界や、紙での回覧・共有をする機会が多い店舗や事業所への案内では、メールよりもFAXのほうが反応を得やすい場合も多くあります。
とはいえ、ただ送るだけでは思うような結果につながらないのも事実です。
せっかく時間とコストをかけてFAX送信するなら、少しでも多くの反応を得て、効率的に販促活動につなげたいところ。
本記事では、FAX送信サービスの提供会社として得た経験をもとに、「反応率のアップ」を意識したFAX原稿の作り方と工夫を、具体的な例とあわせてご紹介します。
FAX送信のメリットと、見落とされがちな課題
顧客への連絡や販促方法においてもデジタルツールが選ばれることが多い中で、FAXは「紙」を使った、アナログな連絡手段といえます。
最近では受信方法もいままでの紙出力だけでなく、データ保存やインターネットFAXなど多様化していますが、開封率が高く、目を通されやすいFAXは現場で根強く活用されています。
とくに、FAXが業務インフラとして根付いている業界では、他のツール以上に目を通してもらえるものとして認知されています。
一方、FAXのメリットを活かしきれないケースも少なくありません。
原因の多くは、「反応につながりにくいFAX原稿の設計」にあります。
たとえば、
- どこに問い合わせればいいかがわかりにくい
- キャッチコピーにインパクトがない
- 情報量が多すぎて読みにくい
といった要素があるだけで、読み手の興味や関心は一気に下がってしまいます。
反応率アップのカギは「FAX原稿の設計力」
成果が得られるFAX原稿には、「構成」「デザイン」「情報の見せ方」に共通点があります。
ここでは、送ったFAXの反応率向上につながる注目すべきポイントを整理してみましょう。
最初の3秒で関心を引くキャッチコピー
FAX原稿の冒頭に配置するキャッチコピーは、読み手の興味を引くうえでもっとも大切な役割を担います。
最初の数秒で目を引けなければ、そのまま破棄されてしまう可能性が高まります。
いいキャッチコピーとは「得られるメリット」が端的にわかるものであることが重要。
具体的には「最初の3秒で関心を引く表現ができるか」です。
たとえば、
「〇〇業界の皆さまへ。今だけ無料の業務支援ツールご案内」
「FAX限定!注文数に応じて最大50%オフ」
「今だけ特別!〇〇業界向け最新サービスのお試しキャンペーン実施中」
など、ターゲットが「自分のこと」として受け取りやすい表現を意識しましょう。
成果を出しているFAXには理由がある
実際に成果を出しているFAXには、必ず理由があります。
たとえば、反応が多かった原稿には以下のような特徴が見られます。
・限定感や緊急性を盛り込んでいる(例:「〇月〇日まで」、「先着○名」など)
・受け手の業界やニーズにピンポイントで刺さる訴求がある
・余白を活かした読みやすい構成
・手書き風コメントや似顔絵の挿入など、親しみやすさの演出
こうした工夫は、紙面の印象を大きく左右する要素です。
ほんの少しの違いで、反応が数倍になるケースもあります。
見やすい構成とレイアウトで印象アップ
FAXは原則白黒印刷でしか表現できないため、商品の写真や色を使っての表現が難しく、伝え方に制限があります。
その分メールやWEBなどより難度が高く、構成やレイアウトで“読みやすさ”を補う工夫が必要です。
具体的には、
- 情報をブロックごとに整理する
- 見出しや強調箇所には文字サイズや囲みや罫線を活用する
- 白抜き文字や塗りつぶしを多用しない
といった点を意識して制作すると、見やすい原稿に仕上がります。
また、視線の流れに沿って情報が自然に入ってくるよう、余白や配置にも配慮するとよいでしょう。
問い合わせ導線を明確にする
FAXを読んだ後に受けた人が「どう行動すればよいか」がすぐにわかるようにしておくことも、反応率アップの重要なポイントです。
・連絡先の電話番号やFAX番号は大きく、目立つ位置に配置する
・「FAXでご返信ください」など、具体的なアクションを明記する
・二次元バーコードでWebフォームに誘導する場合は、利用方法や特典を併記する
(例:「スマホで読み取り→必要事項入力で完了」、「Web申込限定で10%オフ」など)
など、相手にとって手間が少なく、わかりやすい仕組みを整えておくことで、反応を得やすくなります。
無理に自作しないという選択肢も
「FAXの反応率を上げたいけど、デザインや構成に自信がない…」
そんなときは、プロのサポートを活用するのもおすすめです。
当社では、制作に関するご相談も承っております。
効果を高めるFAX原稿をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ|FAXを効率的に送るには「届け方の工夫」が欠かせない
今お送りしているFAX原稿を見直すことで、今まで以上の反応が得られる可能性を感じていただけたでしょうか?
FAXは今なお有効な情報発信ツールです。
その特徴を生かし、より効果のある販促活動を行っていきましょう。