インターネットが生活の一部として浸透している現代では、顧客へのお知らせや広告を配信する方法として、メールは一般的なもの。しかし最近では、携帯電話(ガラケー)時代から個人間でのやりとりを中心に利用されていたSMSも、ビジネスにおいて重要なツールとして注目されてきています。この記事では、そんなSMSとメールとの違いや、SMSと同じく、個人間のコミュニケーションツールからマーケティングツールへと広がりを見せている「LINE」との比較、それぞれの特徴について解説していきます。
SMS(ショートメール・ショートメッセージ)とは
SMSは、相手の電話番号さえわかればメッセージを送信できます。専用のアプリをインストールする必要がなく、またキャリアが違ってもメッセージのやりとりができるのが特徴です。友人同士で使うのはもちろんのこと、企業から顧客に対して情報を発信したいときにも非常に使い勝手のいいツールです。そのため企業利用の用途が2015年以降急速に広がり、2016年には約2億2,460万通だった送信件数が2020年は26億通、2025年には93億通まで拡大するという予測が立てられています。
出典
株式会社矢野経済研究所
SMS送信サービス市場に関する調査を実施(2020年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2673
SMSとメールの違い
SMSとメールを比較すると、送り先が携帯電話番号かメールアドレスか以外にも、様々な違いがあります。
SMSとLINEの違い
次にSMSとLINEとの比較です。個人間でのコミュニケーションアプリとして社会インフラ化しているLINEも、今やビジネスにおいて利用されることが多くなっております。
SMSの送信できる内容は基本的にテキストのみですが、弊社が提供しているようなSMS送信サービスのファイルアップロード機能を活用すれば、書類や画像などを送ることができます。下記リンクにて、ファイルアップロード機能についてのコラム記事もご紹介しております。
「SMSで書類や画像が送れる「ファイルアップロード機能」のご紹介」
SMS/メール/LINEそれぞれのメリット
SMSのメリット
SMSのメリットとして挙げられるのは、メッセージの到達率と開封率の高さです。メールと違って電話番号へ直接メッセージを送信するため、約99%という高い到達率を誇ります。メッセージが着信するとスマホ画面に本文プレビューがポップアップされることにより、メールの約10倍読まれやすいとも言われています。また、LINEと違ってアプリのインストールが不要。SMSはスマートフォンの標準機能として備わっている機能なので、相手の電話番号さえわかっていれば送信できる手軽さも特徴といえます。
メールのメリット
SMSやLINE、チャットなどが台頭してきている現在でも、メールはビジネスにおいて最も一般的な無料で使えるメッセージツールです。文章量やhtmlメールでの表現、ファイルの添付など、自分が送りたい内容をそのまま送信することができるため、幅広い表現でアプローチができます。
LINEのメリット
LINEのメリットとして挙げられるのは、メッセージ本文にスタンプや画像・動画を添付し、視覚的な工夫を凝らせることです。また、グループを作成することで最大499アカウント(※招待したユーザーからの承認が必要)へ同時にアプローチすることも可能です。LINEユーザーはアクティブ率が高く、友だち登録さえしてもらえればメールやSMSより情報が届きやすいのも強みのひとつ。また、LINEは1回のメッセージで10,000文字まで送信することができます。メールに対して文字数は劣るものの、SMSに比べると10倍以上のテキストを送信できます。
SMS/メール/LINEそれぞれのデメリット
SMSのデメリット
SMSは読まれやすさと到達率に優れたメッセージツールですが、画像などの添付ができずテキストでしかメッセージを送信できないというデメリットがあります。一度に送信できる文字数にも制限があるため、できるだけ簡潔な内容にまとめる必要があります。また、メールと異なり1メッセージごとに送信料金が発生します。
上記SMSのデメリットについては、法人向けSMS送信サービスを利用することで解決できます。下記リンクにて、弊社が展開しているSMS送信サービス『SMS HaNa』をご紹介しております。
SMS送信サービス『SMS HaNa』
メールのデメリット
メールのデメリットは到達率です。広告目的で送信したメッセージは迷惑メールフィルターにかかってそもそも受信されない可能性があり、そもそも送信先のメールアドレスが変わっている・誤ったメールアドレスへ送信してしまった際にも、エラーとしてメールが返ってくるので、常に正しいアドレスを把握している必要が有ります。また、日々様々な内容を受け取る機会の多いメールは、場合によっては埋もれがちで、受信者から見逃されてしまうケースもあります。
LINEのデメリット
送れるメッセージの自由度が高いLINEにもデメリットはあります。それは、メールやSMSと違いアプリケーションのインストールが必要で、メッセージ送信の前に受信者の友だち登録が必要なことです。メッセージを送りたい相手からブロックされてしまうと送信者からのアプローチができない点もデメリットであるといえます。また、LINEは原則スマートフォンで利用するサービスものです。過去、ガラケーへ対応するためのサービスもありましたが、現在は使えません。仕事上ガラケーを使う必要がある方へのメッセージ送信はできないことになります。
また、会社用のLINE公式アカウントを作成し運用する場合には費用が発生します。加入するプランによって月額固定費や無料で送れるメッセージ通数に制限があるため、注意しましょう。
まとめ
SMS・メール・LINEには、メッセージの表現性や一度に送信できる対象数に違いがあります。緊急性が高く確実に相手にメッセージを届けたい場合にはSMS、詳細な内容やビジュアル性に富んだ販促にはメール・LINEなど、利用シーンや送信する内容に応じて使い分けていくことが業務効率や費用対効果を上げるためには必要です。各ツールの特長を理解し、利用するツールを選んでいきましょう。
SMSサービスの活用シーン
SMS送信サービスの主な活用シーンは以下のようなものがあります。いままでSMSを使ったことがない企業様、こちらのような用途でお困りの際は、ぜひお試しください。
アプリやWebサービス登録時の本人認証
アプリやWebサービスを利用する際、SMSを使った本人認証を促されたことがあるかと思います。特に金銭の発生時や、重要な内容である場合には、IDやパスワードだけでは本人確認は不十分です。そこでSMSを利用した二段階認証をおこなうことで、なりすましや第三者からの不正ログインなどを防ぐことができます。
支払い状況の確認・督促
支払い状況の確認としてお客様に電話をするも、なかなか電話に出ていただけないといった経験はありませんか?お客様と連絡がつくまで現況確認を行う必要性がある中で、SMSはテキストメッセージとして伝えられる、また連絡をしているエビデンスにもなるので、確認・督促といったビジネスシーンでも有効性を発揮します。今では納税に関する連絡としてもSMSは活用されています。
出荷連絡・配達連絡
ECや通販などの商品配達時にもSMSは有効です。配達前に配達時間の通知や変更希望の連絡を入れておけば、配達するも不在……といったリスクをへらすことができます。ただし、配達業者を装ったスパムSMSや、海外からのフィッシングなどの迷惑SMSも増えてきているので、顧客へ事前に発信者番号を周知する・Web上で注意喚起を呼びかけるなどの準備が必要です。
事前連絡・リマインド
工事の施工日や面談日、契約更新タイミングなど、業種を問わず重要な出来事をあらかじめ事前に連絡する方法としてもSMSは有効です。電話をかけてもつながらない、メールやハガキで案内を出しても気づかれないなどの課題も、SMSの特長を最大限に活かせば解決できると言えます。
緊急連絡や安否確認
緊急性の高い連絡や災害発生時の安否確認を行う場合、スピードが重要であり、一人一人に電話をかけるとなると時間がかかり過ぎることも発生するでしょう。また緊急時の連絡先として携帯電話番号の共有はできていても、メールアドレスや個人のSNSアカウントなどは共有できていないことが大半かと思います。そこでSMSを一斉に送信することができれば、重要な連絡を漏らすことなく、すべての連絡先へ即座に伝えることが可能となります。
既存顧客へのアンケート
顧客満足度を高めるため、アンケートを活用することがあります。しかし、郵送でおこなうにも手間やコストが発生し、メールで送信しても無視をされてしまう・そもそも気付かれないなどの課題がありました。SMSであれば、ほぼ確実に見てもらうことができ、アンケートページへの誘導もスムーズにおこなえます。SMS送信サービスの「短縮URL機能」を活用すれば、「いつ・誰が・どこで・何回クリックした」などの追跡をおこなうことも可能です。
フリートライアルプランもリリース!法人向けSMS送信サービス「SMS HaNa」について
弊社では、法人向けSMS送信サービス『SMS HaNa』を展開しており、「SMSが気になるけれど費用をかけずまずは使ってみたい」という企業様向けに、最大2ヶ月、3,000通の無料利用が可能な『SMS HaNa効果体験プラン』を提供しています。この機会に是非お試しください。