契約確認やインストール時の本人認証、宅配便の通知など、さまざまなシーンで利用が広がっているSMS(ショートメッセージサービス)。多くの企業からのメッセージを受け取るなか、「あれ、このメッセージはどこからのものだろう?」となったことはありませんか? SMS送信サービスを利用している企業にとって最も重要なのは、メッセージが「届く」、そして「見てもらえる」こと。利用するサービスやメッセージの内容によって、到達率や視読率(見てもらえる確率)は変わります。今回は、届く、見てもらえるSMSの送り方をご紹介します。
目次
SMSをスマートフォンから送信すると電話番号が表示される
個人の携帯電話やスマートフォンからSMSを送信した場合は、受信者には、送信者の電話番号が自動的に表示されます。その電話番号が電話帳やアドレス帳に登録されていれば、受信者の端末にはその名前が表示されますので、誰から送られてきたメッセージなのかすぐに分かります。
SMS送信サービスから送信する場合は表示方法が違う
しかし、SMS送信サービスを利用してメッセージを送る場合、送信者が携帯電話番号を使って送信しないため、受信者は、SMS送信サービスで設定している文字列や数字が表示されます。表示方法は大きく分けて3種類あります。
アルファベット表記
送信者が設定したアルファベットが表示されます。
共通番号表記
キャリアが設定した5~6ケタの数字が表示されます。
電話番号表記
送信者が設定した11~12ケタの番号が表示されます。
信頼性が高いのは「国内直収」「電話番号表記」での送信
では3種類のうち、どの表示が一番届きやすく、読まれやすい表示なのでしょうか。
アルファベット表記の送信は到達率と信頼性に課題
アルファベット表記は送信者の会社名や店舗名などを設定することにより、誰からのメッセージかが分かりやすいという特長があります。しかし、どのような文字列でも表示できてしまうため、悪意のある第三者によるなりすましの危険性があります。また、アルファベット表記のメッセージの多くは「海外通信網」を経由して送信されることが多く、国内直収接続(国内通信網)から送られるメッセージよりも届きにくいという特徴もあります。送信者にとってはメッセージが届きにくく、かつ疑われやすいアルファベット表記での送信は、メッセージの内容が重要であればあるほど、おすすめはできません。
共通番号は誰から送られてきたか分かりにくい
次に、SMS送信サービス提供会社が独自で設定した数字で送る「共通番号」についてです。「共通番号」での送信は国内直収接続で送られることが多く、非常に高い到達率が期待できます。また、送信先へ事前にその数字を通達する、自社のウェブサイトへ掲載するなどしておくことにより、なりすましのリスクはアルファベット表記より軽減できます。しかし、他の会社が同じSMS送信サービスで共通番号を利用して送信した場合、受信者はその共通番号のボックスに複数の会社からのメッセージを受信することになります。その結果、重要なメッセージが埋もれてしまうリスクが発生します。
電話番号表記での送信は届きやすく、安全性が高い
では、電話番号表記はいかがでしょうか。電話番号表記で送信する際、多くのユーザーが「連絡先の電話番号」を設定し、送信します。SMS送信サービスは原則一方通行の仕組みですので、受信者からの返信はできません(※)。受信者がメッセージに対して問い合わせをする場合、表示されている番号あてに電話をすることができます。また、普段利用しているお店やサービスの電話番号の表示であれば、受信者への安心感も高まります。
また、電話番号表記のメッセージは「国内直収接続」で送ることができますので、到達率も期待できます。
※サービス提供会社によっては返信が可能な「双方向通信」を提供していますが、送信料金以外に月額基本料金や従量費用がかかることがあります。
※iPhoneの場合
発信者番号設定のメリット、デメリット
送信者、受信者ともにメリットがある「電話番号表記」のSMS(ショートメッセージサービス)ですが、デメリットもあります。アルファベット表記、共通番号表記、電話番号表記それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。それぞれ特徴がありますので、用途によって使い分けるといいでしょう。
メッセージのURLについて
誰から送られてきたメッセージなのかと併せて、受信者が心配をされることの1つにメッセージ内からWEBへ誘導する「URL」があります。届けたい情報を確実に見ていただくために、ここにも注意が必要です。
SMS(ショートメッセージサービス)で送信したメッセージからWEBサイトへの誘導は、メッセージ内にURLを挿入することで可能です。しかし、メールと違い、SMSはhtmlなどの表現ができず、送れるのはテキストメッセージのみ。あまり長いURLを書いてしまうとメッセージ自体が長くなり、文字数によって送信料金もかさみます。そこで、活用をおすすめするのが、SMS送信サービスが提供している「短縮URL」です。
長いURLを短い文字列に変換できる
多くのSMS送信サービスは、オプション機能として「短縮URL」を提供しています。短縮URL機能は、文字数が多く、メッセージ内に挿入できないURLを20~22文字程度の文字列に変換し、挿入できる機能です。この機能を使うとSMSのメッセージ内にURLを掲載しやすくなります。
クリックカウントが取れ、誰が対象のURLを見たのかがわかる
また、短縮URLには「クリックカウント機能」が搭載されています。この「クリックカウント機能」は、メッセージ内の短縮URLをクリックした送信先が確認できるというもの。クリックの有無や日時やクリック数など、サービス提供会社により機能は異なりますので、利用の前に確認しておきましょう。
「独自ドメイン設定」でURLの信頼性をさらに向上
短縮URL機能は、SMS送信サービス提供会社が設定した文字列を使うのが一般的です。しかし、受信者にとっては「知らないURLをクリックする」ことに抵抗がある人も少なくはありません。その対策として「独自ドメイン設定」というオプションを提供しているサービスがあります。自社の店舗名やブランド名を設定しておけば、受信者が安心してWebへアクセスしてくれるようになります。
SMS HaNaはお客様に確実にメッセージを届けます
弊社のSMS HaNaは、受信者様へ安全・安心なメッセージをお届けできるよう、すべての送信を「国内直収接続での送信」で実施、「発信者番号設定」を無料で設定できます。また、発信者番号の追加や変更も無料で行えますので、部署や用途により、番号を使い分けて送ることができます。
「短縮URL機能」ももちろん利用できますし、URLの安心感を高める「独自ドメイン」の設定もできます。
まとめ
せっかく文面を工夫しても、お客様に見てもらえないと意味がありません。利用前のサービス選定において「国内直収」と「発信者番号の設定」という要素は非常に需要です。また、送ったメッセージを読ませる、Webへ誘導するための工夫も重要です。これからSMSを使う方、すでに使っているが効果に課題を感じている方は、ぜひSMS HaNaをご検討ください。