様々なコミュニケーションツールがある中で、相手の携帯電話番号さえ分かればメッセージを送ることができるSMS(ショートメッセージサービス)。SMSは個人間でのメッセージのやり取りでのみ利用されるものだと思われがちですが、現在では「SMS配信サービス」としてビジネスシーンでも活用されています。この記事では、「SMS配信サービス」が企業やビジネスシーンで注目されている理由、実際の利用シーンやサービス選定のポイントを解説していきます。
SMS配信サービスが注目されている理由
まず初めに、なぜSMS配信サービスが注目されているか、その具体的な理由をご紹介していきます。
携帯電話番号だけでアプローチできる
SMSは、ユーザーが持つ携帯電話番号宛てにメッセージ送信ができます。携帯電話に標準機能として搭載されているので新たにアプリを導入することも不要です。また、今ではユーザーが利用しているキャリアに左右されることなくやりとりすることができるので、老若男女問わずシンプルで使いやすいメッセージツールとして評価されています。
メールに比べて到達率が高い(99%)
SMS配信サービスの魅力は、圧倒的な到達率の高さにあります。その背景としてはMNPの普及があげられます。携帯電話番号はキャリアを変更しても、電話番号は変更せずにそのまま使う方が増えたためです。またSMSはメールのように迷惑メール機能などでブロックされる心配もなく、不到達となる理由のほとんどは「携帯電話番号の誤り」です。そのため、届かない、確認されないといった心配が少なくすみます。
視認率が高いから確実に伝えられる
SMSを受信すると、受信者の画面にメッセージの着信がポップアップされます。この機能により、SMSはメールに比べ、ユーザーに見てもらいやすいという特長があります。また、SMS配信サービスではURL短縮機能を採用しているところも多く、見てもらいたいURLを挿入することで、サイトへ誘導することができます。高い到達率・高い視認率から、利用料金の督促やワンタイムパスワードなど、確実に見てもらう必要がある重要な内容の送信にも活用されています。
SMS配信サービスのビジネス利用シーン
SMSの基本的な用途としては、個別配信(1対1)と一斉配信(1対複数)が挙げられます。この項目では、代表的な利用シーンを紹介します。
アプリやWebサービス登録時の本人認証
アプリやWebサービスを利用する際、SMSを使った本人認証を促されたことがあるかと思います。特に金銭の発生時や、重要な内容である場合には、IDやパスワードだけでは本人確認は不十分です。そこでSMSを利用した二段階認証をおこなうことで、なりすましや第三者からの不正ログインなどを防ぐことができます。
支払い状況の確認・督促
支払い状況の確認としてお客様に電話をするも、なかなか電話に出ていただけないといった経験はありませんか?お客様と連絡がつくまで現況確認を行う必要性がある中で、SMSはテキストメッセージとして伝えられる、また連絡をしているエビデンスにもなるので、確認・督促といったビジネスシーンでも有効性を発揮します。今では納税に関する連絡としてもSMSは活用されています。
出荷連絡・配達連絡
ECや通販などの商品配達時にもSMSは有効です。配達前に配達時間の通知や変更希望の連絡を入れておけば、配達するも不在……といったリスクをへらすことができます。ただし、配達業者を装ったスパムSMSや、海外からのフィッシングなどの迷惑SMSも増えてきているので、顧客へ事前に発信者番号を周知する・Web上で注意喚起を呼びかけるなどの準備が必要です。
事前連絡・リマインド
工事の施工日や面談日、契約更新タイミングなど、業種を問わず重要な出来事をあらかじめ事前に連絡する方法としてもSMSは有効です。電話をかけてもつながらない、メールやハガキで案内を出しても気づかれないなどの課題も、SMSの特長を最大限に活かせば解決できると言えます。
緊急連絡や安否確認
緊急性の高い連絡や災害発生時の安否確認を行う場合、スピードが重要であり、一人一人に電話をかけるとなると時間がかかり過ぎることも発生するでしょう。また緊急時の連絡先として携帯電話番号の共有はできていても、メールアドレスや個人のSNSアカウントなどは共有できていないことが大半かと思います。そこでSMSを一斉に送ることができれば、重要な連絡を漏らすことなく、すべての連絡先へ即座に伝えることが可能となります。
既存顧客へのアンケート
顧客満足度を高めるため、アンケートを活用することがあります。しかし、郵送でおこなうにも手間やコストが発生し、メールで送信しても無視をされてしまう・そもそも気付かれないなどの課題がありました。SMSであれば、ほぼ確実に見てもらうことができ、アンケートページへの誘導もスムーズにおこなえます。SMS配信サービスの「短縮URL機能」を活用すれば、「いつ・誰が・どこで・何回クリックした」などの追跡をおこなうことも可能です。
SMS配信サービスを選ぶ時のポイント
SMS配信サービスを利用する際には、サービス提供会社との契約が必要です。では、どのような会社・サービスと契約すればいいのでしょうか。以下のようなポイントを抑えておきましょう。
提供会社が「直収サービス」であるか
SMSを使う理由は「確実に情報を届けるため」です。SMS配信サービスには、送信経路が大きく分けて「国内直収接続」と「国際網接続」の2種類があります。
・国内直収接続
NTTドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルの国内携帯キャリアとサービスを直接接続し、送信する方法です。国内のみでの情報伝達のため、高い到達率が期待できます。
・国際網接続
文字通りですが海外の通信回線網を利用して携帯電話番号へメッセージを届けます。国際網接続を利用しているサービスは国内直収接続より比較的安価ですが、メッセージを国内へ送信する際にキャリア独自のフィルタリングや、国際SMSの受信拒否設定をしている時にはメッセージが届かなくなってしまうこともあります。
公共料金が支払われていなかった場合、SMSで督促通知を行うことができます。至急連絡が取りたくても、見覚えのない電話番号からの連絡は取らない、という人は多くいます。その場合でも、SMSであれば「どこからの連絡か」と「確認してほしい内容」を確実に伝えることができるのです。
APIでシステムと連携できるか
SMS配信サービスは、サービス提供会社が用意しているWeb画面から送信するのが基本的な使いたかですが、Web-APIを提供しているサービスの場合は、今お使いの基幹システムや管理システムと連動し、自動的に配信する仕組みを構築することもできます。システム連携をお考えの方は、検討しているサービスがWeb-APIに対応しているかどうか確認しましょう。
差し込み箇所や予約送信時間など、運用に合った機能があるか
SMS配信サービスは、ただ送信するだけのサービスや、「差し込み機能」や「予約送信」など、SMSをより便利に使えるサービスもあります。契約前に「こういう内容を送りたい」「こういった運用にしたい」という要望をサービス提供会社に伝え、自社での運用に合ったサービスを選びましょう。
1通あたりの料金と、月額基本料金もチェック
SMS配信サービスの料金体系の多くは、契約時に「初期費用」がかかり、以降は「月額基本料金」+「送信した通数×送信料金」で設定されています。利用頻度や送信する件数を考えて、契約先を決めましょう。
提供会社のセキュリティは問題ないか
携帯電話番号は、個人情報にも直結する非常にセンシティブな情報です。ゆえに、プライバシーマークやISMSなどを取得している安心して情報を提供できるサービス提供会社を選びましょう。
まとめ
高い到達率と視認率を誇るSMSは、顧客や取引先へ確実に連絡を取りたいときや、他のメッセージに埋もれずに読んでほしいときなどに最適です。企業やビジネスシーンでのSMS利用をご検討されている際は、これを機会に当社が提供しているSMS配信サービス「SMS HaNa」へお問い合わせください。
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